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医療・健康分野

日常の食生活にも微量含まれるプシコース(アルロース)

血糖値と生活習慣病

血糖とは、血液中のぶどう糖(グルコース)のことです。食事で炭水化物(でんぷん)や砂糖を摂取すると、血糖値が上がります。これは動物が生きていくために必要な体の仕組みですが、ぶどう糖や果糖の量が多すぎると高血糖になり、糖尿病予備軍になる危険性を高めます。また、ぶどう糖の余剰分は 腸で吸収された後に脂肪に変わり、蓄積されて肥満につながります。生活習慣病の予防には、適正な血糖値を保つことが大切なのです。

プシコース(アルロース)による血糖値上昇抑制のメカニズム

プシコース(アルロース)には、体内で血糖値上昇を抑制する複数の作用点があります。

作用点1:でんぷんの分解を抑制する 作用点2:ぶどう糖の吸収を抑制する 作用点3:インスリンの分泌を促進する 作用点4:グリコーゲンの合成を促進する 作用点5:インスリン抵抗性を改善する

一般的に、糖吸収の仕組みでは、でんぷんや砂糖から分解された単糖(ぶどう糖や果糖など)が小腸に到達すると、腸内壁にある単糖を取り込むゲート(トランスポーター)に収まり、形の合致を認識したトランスポーターから単糖が吸収されます。ここで重要なのは、単糖であることです。分解が単糖まで進んでいなければ小腸から吸収されることはありません。

プシコース(アルロース)はでんぷんの分解を抑制する作用を持っています。そのため、単糖にまで分解されないものが増え、結果的に小腸で吸収されず通過・排泄される量が増えます。

次に、小腸でのぶどう糖吸収抑制です。プシコース(アルロース)はぶどう糖と同じC6H12O6という単糖で、ぶどう糖を吸収するトランスポーターに入ろうとしますが、僅かに形が異なっているため、なかなか吸収されません。

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したがって、プシコース(アルロース)が入口付近に留まって、ぶどう糖がこの入口を通ろうとするのを邪魔するのです。また、果糖を通すトランスポーターの場合にも、プシコース(アルロース)がより早く入り込むと、後からやってくる果糖を通さないこともあります。このような仕組みによって、プシコース(アルロース)は小腸でぶどう糖や果糖の吸収を阻害しており、食事と一緒にプシコース(アルロース)を摂ると、血糖値の上昇が抑えられたり、カロリー摂取量が減少したりするのです。


そのほかにも、肝臓や膵臓など体内の別の部位で血糖値を上げすぎないようにサポートする機能も確認されています。
このように、でんぷんの分解や、余剰のぶどう糖の吸収を減らすことによって、血糖値上昇を抑え、高血糖状態を起こりにくくし、糖が脂肪に変わって蓄積される量を減らし、糖尿病予防・改善、肥満予防・改善につながります。

食後血糖値の上昇を抑える[プシコース(アルロース)]

プシコース(アルロース)には、食後血糖値の上昇を抑える作用があるという研究報告があります。
左図は、ヒト試験の一例として、2型糖尿病境界領域*の被験者に対し、75gのぶどう糖にに5gのプシコース(アルロース)を加えた飲料(D-psicose群)と、甘さを同じにするよう75gのぶどう糖にアスパルテーム10mgを加えた飲料(control群)を摂取してもらった結果、プシコース(アルロース)を加えた飲料を摂取した被験者は食後血糖値の上昇を抑えられることが示された例です。(食品加工技術、Vol.31No.2(2011)33-39より作成)
*2型糖尿病境界領域について
2型糖尿病とは、食事や運動などの生活習慣が関係して発症し、インスリン分泌低下・インスリン抵抗性(働きが悪い状態)が成因となるものです。高血糖ではあるが、糖尿病と診断される値と正常血糖値との間に血糖値が位置する場合を境界領域としています。一般的に、この領域に当てはまる人は糖尿病予備軍として捉えられます。

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砂糖の摂取量を減らすべき!という、世界的潮流

糖といえば、砂糖に代表される甘さが魅力です。しかし、糖がもたらす弊害として糖尿病患者の増加が世界的に深刻になってきています。国際糖尿病連合(IDF)の発行した「糖尿病アトラス第6版」によると、糖尿病有病者数は2013年に3億8,200万人(有病率8.3%)。このままでは2030年までに5億9,200万に増加すると予測されています。日本でも、厚生労働省「2012年国民健康・栄養調査結果」の推計で、糖尿病が強く疑われる成人男女が約950万人に上りました。
そのような動向を受けて、世界保健機構(WHO)は2014年3月に「1日の摂取カロリーに、砂糖などの甘味糖類が占める割合を5%未満に」という新指針の検討を発表しました。日本人の場合、1日2000kcalを摂取しているとすると、5%は100kcal、砂糖25gに相当します。一般的に炭酸飲料1缶には砂糖40gが含まれていると言われており、砂糖の過剰摂取を制限する方法や代替甘味料への注目はますます過熱すると考えられます。

内臓脂肪の蓄積を抑える「プシコース(アルロース)」

プシコース(アルロース)が内臓脂肪の蓄積を抑える作用、さらに体重の増加を抑える作用についても、複数の研究が報告されています。その一例を下図に示します。4週齢ウィスターラット18匹に、糖質中の8%をプシコース(アルロース)で置き換えた異性化糖食(ぶどう糖:果糖:D-プシコース(アルロース)=58:34:8)を与えた群と、比較のために、糖質中の8%をプシコース(アルロース)ではなくセルロースに置き換えたものを与えた群を飼育したところ、体重の減少と内臓脂肪の減少が見られました。(国際特許出願公開番号WO2008/142860より作成)この他にも、肥満を呈する動物へのプシコース(アルロース)投与研究でも、体重増加を抑える効果、内臓脂肪の減少が認められています。

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メタボリックドミノ

食事や運動などの生活習慣が乱れていると、様々な生活習慣病が起こりやすくなります。肥満に始まり、高血圧、糖尿病、脂質異常症(高脂血症)などの生活習慣病が起こりやすくなります。そして、これらの生活習慣病は、さらに狭心症や心筋梗塞などの虚血性心臓病や脳卒中などを引き起こす下地となります。こうした悪い連鎖関係を示したのが左図です。生活習慣の乱れからまるでドミノ倒しのように次々と悪影響が広がってしまう、この現象を“メタボリックドミノ”と呼びます。メタボリックドミノの中で特に注意すべき生活習慣病は、高血圧、糖尿病、脂質異常症です。これらは遺伝的素因も関係していますが、毎日の食習慣などの生活習慣が深く関係しています。そのため、日頃の生活習慣を見直し、高血圧、糖尿病、脂質異常症に至る前に問題点を是正すれば、生活習慣病はもとより、深刻な事態に陥る可能性のある虚血性心疾患(心筋梗塞など)や脳卒中の予防・改善にもつながると考えられます。

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予防医療・先制医療と健康寿命

希少糖はもともと自然にあったものです。したがって、自然界への負荷も少ないと考えられます。プシコース(アルロース)には毒性もありません。

プシコース(アルロース)は少量で効果を発揮します。そのため、プシコース(アルロース)などの希少糖が含有されたシロップは、健康や体重を気にされている方が生活習慣病の予防として(病気にならないための対策として)活用することが望ましく、普段の食生活で砂糖に置き換えて希少糖含有シロップを使用することにより十分な効果を得られると考えられます。

このように、病気になる前の方が食品として希少糖を摂取し、病気になる可能性を低減し、健康寿命を延ばすことに貢献できると期待しています。ただし、シロップにはぶどう糖や果糖も含まれるため、既に糖尿病などを発症している方は、医師に相談するなど慎重に使って頂きたいと思います。

一方、高純度のプシコース(アルロース)(粉末)については、より健康不安のある方の使用を考えています。まずは特定保健用食品(申請中)として、いずれは医薬品へと展開し、糖尿病患者の治療にも使える日が来るかもしれません。

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医療格差の解消に

希少糖は、生産体制が整って供給量が十分になれば、貧富に関係なく使える素材(甘味料)です。つまり、高価な高度先進医療を受けられない人でも、希少糖の恩恵を受けられるのです。また、食品として摂れるため、広く、誰にでも使えます。世界中で、特に新興国において、肥満症や糖尿病患者が増加する中、希少糖はこのような健康課題を解決する素材になることができると考えています。

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肥満人口は世界21億人

2013年時点の約180カ国を解析した結果、肥満の人は世界に計21億人いるという推計が、米ワシントン大や東大などの国際研究チームにより発表されました(2014年5月29日英医学誌ランセット電子版)。

それによると、肥満度をみる体格指数BMIが25を超える「太りすぎ(肥満)」の割合は、世界全体で成人男性が37%、成人女性は38%でした。1980年(肥満人口約8億6000万人)と比べると、成人では28%増え、20歳未満の子どもでは47%増えています。また、BMIが30を超えて治療が必要な「肥満症」の人数では、米国、中国、インド、ロシア、ブラジルなどの10カ国で世界全体の半数以上を占めています。日本では、太りすぎ(肥満)が成人男性で29%、成人女性18%、肥満症はそれぞれ5%、3%でした。

また、国連食糧農業機関(FAO)による世界の食糧事情に関する統計では、2013年、メキシコが米国を抜いて世界一の肥満国に浮上したとのこと。成人の肥満症の割合はメキシコが約33%、2位の米国は31.8%。メキシコは高カロリーで安価な加工食品の増加、運動量の減少、都市部への人口集中などが重なってきており、太りすぎ(肥満)はなんと成人の7割にも上ります。

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